inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「猟師の肉は腐らない」 小泉武夫

「猟師の肉は腐らない」 小泉武夫 2014年 新潮社発酵学が専門の小泉武夫さんとある猟師との交流の本。現代社会においても猟師という生き方が出来るとこに驚きます。基本自給自足の生活は、食べるものを集めるだけで人生のほとんどの時間を使います。あこがれ…

「人類学者は異文化をどう体験したか」桑山敬己

「人類学者は異文化をどう体験したか」桑山敬己 2021年ミネルヴァ書房 文化人類学を大学において専攻した方々を桑山氏が集めて、文化人類学に関してのエッセイをまとめた本。16の筆者による16のエッセイの為、主軸となるテーマは特に無いので、気になりそう…

「SGDs見るだけノート」 笹谷秀光 

「SGDs見るだけノート」 笹谷秀光 2020年 宝島社 今、流行りのSDGsに関してさっと俯瞰できる本。入門書としてはお手軽です。 突き詰めて考えていくといろいろ疑問もわいてきますが、17あるゴールをすべて網羅すると結論としてはなんでもやらないと…

「ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。」幡野広志

「ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。」幡野広志 2019年 ポプラ社 末期がんの宣告を受けた写真家の幡野さんが、同じような境遇の方へのインタビューを通じて生について感じたことを書いています。常日頃、健康を過信してしまったり、今がいつ…

「大人のだまし絵倶楽部」 椎名健

「大人のだまし絵倶楽部」 椎名健 2012年 あかね書房 古典的なアルチンボルトの作品から、最新のトリックアートまでをざっと網羅した本。 人間の脳の勘違いを利用した数々の作品を楽しめます。ほとんどのだまし絵は初見でインパクトと気づきを与えてくれる上…

「シン・日本」 安宅和人

「シン・日本」 安宅和人 2020年 NewsPicks マッキンゼーからYahooの要職についている安宅和人さんの未来への提言書。 AIを中心として、国際比較を行いながら日本の足りないところ、強みなどを展開しています。 日本の次世代の若者へのエールでもあます。 図…

「Nのために」 湊かなえ

「Nのために」 湊かなえ 2014年 双葉社 現代ミステリーの名手 湊かなえさんの著作。まず題名に惹かれて買ってしまいました。複雑にからむ人間模様と最終的には読者に判断をゆだねるストーリー展開が楽しめます。湊かなえさんファンは押さえておくべき一冊。

「世界の市場めぐり」ジョン・ブランドン

「世界の市場めぐり」ジョン・ブランドン 2012年 日系ナショナルジオグラフィック社 トラベルライターのジョンさんの旅行記。世界の市場を朱岡井する本。私も海外へ出た時には出来るだけ市場に足を向けるようにしているので、そのような趣味をお持ちの方には、疑似海外…

「手塚治虫 壁を超える言葉」 松谷孝征

「手塚治虫 壁を超える言葉」 松谷孝征 2014年 かんき出版 まんがの神様、手塚治虫の語録集。現在の世界のまんがのありかたを作り上げた神様がどのような姿勢でまんがに向き合ったのか。どこまでの思いを注いでいたのかが分かります。 歴史に名を残した人の…

「戦争広告代理店」 高木徹

「戦争広告代理店」 高木徹 2002年 講談社 1990年台の旧ユーゴズラビアで起きた民族紛争の裏側の一旦に着目したある種の歴史書。紛争当事者が外国のPR会社に助力をもらい状況を有利に導いたことが時系列で解説してあります。いまで言う旧来メディアですが、…

「元素図鑑」セオドア・グレイ

「元素図鑑」セオドア・グレイ 創元社 水素から始まり、各種元素の論評と関連する写真の入った図鑑。論評は、外国人っぽいウィットにとんだ部分もあり、軽めに読み流せます。写真に関しては、普段目にすることのない素晴らしいものが多く、化学好きの方は手…

稼ぐ力をつける「リカレント教育」大前研一

稼ぐ力をつける「リカレント教育」大前研一 2019年 プレジデント社 リカレント教育=キャリアアップの為の、再教育の有効性を解説した本書。大前さんはグロービスをはじめとしてリカレント教育を実践しているので、評論家ではなく実践者のポジションからの意…

「サンデル教授、中国哲学に出会う」マイケル・サンデル

「サンデル教授、中国哲学に出会う」マイケル・サンデル 2019年 精文堂 ハーバード白熱教室のサンデル教授が意外と中国では受け入れられていることにまず驚きました。確かに、リバタリアン的な資本主義よりもサンデル教授の公益資本主義の方が、やや共産主義…

「冒険図鑑」 さとうち藍

「冒険図鑑」 さとうち藍 1985年 福音館書店 キャンプやハイキングなどのアウトドア用のハウツー本。 今は、キャンプグッズなども開発されており、より簡便なものはあるかと思いますが、一通りの常識としてはいつまでも腐らない図鑑となります。 子供とキャ…

「まんがブラックジャックに学ぶ 自分を貫く働き方」手塚治虫

「まんがブラックジャックに学ぶ 自分を貫く働き方」手塚治虫 2019年 プレジデント社 手塚治虫さんの名作ブラックジャックの切り抜き本。各話の一場面を取り出して、ブラックジャックと働き方を繋げて構成しています。 手塚さんの作品のファンであれば、軽く…

「所ジョージのわれ思うところに所あり」所ジョージ

「所ジョージのわれ思うところに所あり」所ジョージ 1990年 日本文芸社 テレビ界の自由人 所ジョージのまだまだ若いころのエッセイ。 とにかく怒らない、なにが起きても楽しむ、相手がだれでも敬うという人格がにじみ出ています。所さんのファンは若いころか…

「未来の働き方を考えよう」ちきりん

「未来の働き方を考えよう」ちきりん 2015年 文藝春秋 社会はブロガーのちきりんさんの著作。どれも凄く面白いのですが、本作は社会の変化に伴い働き方も変えていくことも考えようという内容です。 自身が同様の活動をする中での気づきや結果をもとに論が展…

「お金の現実」岡本吏郎

「お金の現実」岡本吏郎 2005年 ダイヤモンド社 お金を貯めることに関しての究極の現実論。結論としては、たくさん稼ぎ、出来るだけ使わない。その為には、足るを知る精神を持つ。といった夢の無い話。 ただし、確信をついているのは間違いない。 いろいろな…

「荒木飛呂彦の漫画術」 荒木飛呂彦

「荒木飛呂彦の漫画術」 荒木飛呂彦 2015年 集英社 ジョジョの奇妙な冒険シリーズの作者、荒木飛呂彦さんの漫画の描き方の本。私は大好きな漫画シリーズなのですが、奇抜な絵と独特なセリフ回しで多くのファンと同じくらいのアンチがいる方だと思います。た…

「御社の新規事業はなぜ失敗するか?」田所雅之

「御社の新規事業はなぜ失敗するのか?」田所雅之 2020年 光文社 起業コンサルタントの田所さんの理論書。独自の視点と独自のキーワードを展開しつつもほとんどすべての新規事業のフローに関して説明している為、内容のボリュームは非常に多いです。こういっ…

「ロシアンルーレットは逃さない」 ハイディ・ブレイク

「ロシアンルーレットは逃さない」 ハイディ・ブレイク 2020年 光文社 米国ネットメディアの編集者ハイディ・ブレイクの著作。題名と表紙で分かる通り、ロシアとプーチンの暗殺行為に関しての考察となっています。 国際的に話題となった事件もあり、これらは…

「ゼロ」 堀江貴文 

「ゼロ」 堀江貴文 2013年 ダイヤモンド社 実業家の堀江さんが、出所後に出した本。自伝的な部分と今後の所信表明を足したような内容となります。 バブル崩壊以降、日本の経済が停滞して失われた20年やら30年やら言われておりますが、その当時日本の経済を押…

「権力の秘密」飯島勲

「権力の秘密」飯島勲 2016年 小学館 2010年プレジデント社の「小泉元総理秘書官が明かす人生裏技手帳」の改題、加筆修正版。 ザ昭和の政治参謀の飯島氏の仕事への取組み方が見え隠れする内容となります。 政治の世界は論理と倫理だけで進むものではなく、個…