inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

「腎臓が寿命を決める 老化加速物質リンを最速で排出する」 黒尾 誠

「腎臓が寿命を決める 老化加速物質リンを最速で排出する」 黒尾 誠 2022年 幻冬舎 医療研究者の黒尾さんの研究についての啓蒙書。 リンと老化の関係を現時点で分かっていることをまとめています。 医療の難しさは、あたらしい発見が実際の医療現場に降りて…

「きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記」日本戦没学生記念会

「きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記」日本戦没学生記念会 1995年 岩波文庫 第2次世界大戦の4年後に刊行された戦没者の手記集。 若くして散って至った先達の最後の言葉を聞くことが出来ます。 日本人であるならば一度は読んでおかないとならない本です…

「限りある時間の使い方」  オリバー・バークマン

「限りある時間の使い方」 オリバー・バークマン 2022年 かんき出版 コスパヤタイパ、タイムハックなどを生きがいとしている現代の意識高い系の根底を覆す本。 言われてみれば当たり前のこと、何の為に生きているのか?を改めて問うことがそれぞれの人が行う…

「自身の価値を最大化する 最強キャリアアップ術 自分広報力」 金山 亮 2023年 イーストプレス PRの専門家の方のようですが、内容的には、「社内政治を頑張りましょう。ただし、従来型のベタなゴマすりではなく、仕事を通じて同僚や上司にコミットしましょう…

「多様性の時代を生きるための哲学」 鹿島 茂

「多様性の時代を生きるための哲学」 鹿島 茂 2022年 祥伝社 フランス文学・哲学者の加島さんと6名の知識人との対談本。形式としては、それぞれの方の著作を深堀するという形式。章によっては、その本を読んでいないと何も分からないような作りになっている…

「働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる」 橘 玲

「働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる」 橘 玲2019年 PHP研究所 小説家であり、言論者でもある橘さんの、働き方の現状と将来予測の一冊。 テクノロジーの行きつく先は、AIが支配するデストピアなので、その中で自分のユートピアを見つけましょ…

「米国製エリートは本当にすごいのか? 」佐々木 紀彦

「米国製エリートは本当にすごいのか? 」佐々木 紀彦 2011年 東洋経済新報社 この当時は東洋経済の記者であった佐々木さんの米国のビジネス文化を紹介した本。 実際の留学体験を展開しているので、日本人の妄想や思い込みの修正が出来ます。 だからといって…

「お金」って、何だろう? 僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?」 山形 浩生 , 岡田斗司夫

「お金」って、何だろう? 僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?」 山形 浩生 , 岡田斗司夫 2014年 光文社新書 おたキングこと岡田斗司夫さんの「お金や円」に関しての考え方と現在取り組んでいる 評価経済の実証実験に関しての対話。 聞き手は金融に造詣の…

何かのロゴ

今日の200倍写真です。 何かのロゴ なにかのロゴですね。 赤いアルファベット。 着色は、白いプラスチックのベースにタンポ印刷でハンコ押しでしょうか。 表面がざらざらしている感じですね。 そろそろ、アイデアも尽きたので、1倍にします。 テレビのリ…

「これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講」 菅付 雅信

「これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講」 菅付 雅信 2018年 ディスカバー21 菅付さんがインタビュアーとなり、思想家、建築家、デザイナー、編集者など各分野の専門家とそれぞれの領域の現状と未来を語った本。 業界のバリエーションが多…

「上級国民/下級国民」 橘 玲

「上級国民/下級国民」 橘 玲 2019年 小学館新書 ネット民を中心としてやや流行言葉になっている、上級国民と下級国民の解説をした本。 序文には、それに対しての対抗手段や思想を書いていますとあったので、楽しみにしていたのですが、それらしい回答はあ…

「ゲンロン戦記-「知の観客」をつくる」 東 浩紀

「ゲンロン戦記-「知の観客」をつくる」 東 浩紀 2020年 中公新書ラクレ 批評家・言論人の東 浩紀さんの本。内容は、東さんが手がけているゲンロンの歴史といった内容。東さんに興味のない人には、まったく入ってこない内容。 ファンの人は一回読んでみまし…

「事実 vs 本能 目を背けたいファクトにも理由がある」 橘 玲

「事実 vs 本能 目を背けたいファクトにも理由がある」 橘 玲 2019年 集英社 週刊プレイボーイに連載していた記事の書籍化とのこと。 テーマもバラバラで、1件1件が深堀や結論が無く終わってしまう章もあり、読者としてはもっとまじめに本の構成を考えてほし…

「起業のすすめ さよなら、サラリーマン」佐々木 紀彦

「起業のすすめ さよなら、サラリーマン」佐々木 紀彦 2021年 文芸春秋 NewsPicksの編集長を離れ、PIVOTを創業した佐々木さんの決意表明の書といった意味合いでしょうか。 そのためか分かりませんが、特に目新しい情報もなく、構成も中途半端な印象を受けて…

「カリスマ論」 岡田 斗司夫

「カリスマ論」 岡田 斗司夫 2015年 KKベストセラーズ 鬼才、岡田斗司夫の新しい経済理論「評価経済」について事例や図表を基にして開設した本。 いまとなっては、ごく当たり前のことに思えるかもしれませんが、この本が発売されたのは、2015年だということ…

「15歳から学ぶお金の教養 先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか? 」奥野 一成 

「15歳から学ぶお金の教養 先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか? 」奥野 一成 2021年 ダイヤモンド社 タイトル通り、子供向けの金融リテラシーの本。 お金の意味合いや、取り扱い方の初歩の情報は一通りそろっている感じです。 ぜひ、中学生から読…

「戦後経済史は嘘ばかり 日本の未来を読み解く正しい視点」高橋 洋一

「戦後経済史は嘘ばかり 日本の未来を読み解く正しい視点」高橋 洋一 2016年 PHP新書 数量経済学者、マクロ経済の高橋さんの少し前の著作。 題材が過去の日本の経済政策の為、いつまでも腐らないというある意味、歴史の検証の本となります。 なんとなく、経…

「世界の地元メシ図鑑 」 地球の歩き方編集室

「世界の地元メシ図鑑 」 地球の歩き方編集室 2022年 学研プラス 新生地球の歩き方のグルメシリーズ。ネタが尽きてきたのか、読者投稿をもとに編集した本。 各国のローカル料理を見て楽しむことはできます。 比較的無名な料理が多いので、私は楽しめました。…

「いい会社」はどこにある?──自分だけの「最高の職場」が見つかる9つの視点 渡邉 正裕

「いい会社」はどこにある?──自分だけの「最高の職場」が見つかる9つの視点 渡邉 正裕 2022年 ダイヤモンド社 主に労働や働き方に関することをテーマとしているジャーナリストの渡邉さんの最新作。 内容のボリューが多く、辞書並みの厚さです。 それほどの…

「トコトンやさしい物流の本第2版」鈴木邦成

「トコトンやさしい物流の本第2版」鈴木邦成 2022年 日刊工業新聞社ビジネスや科学など多岐にわたるテーマに関しての入門書。 これは、その中でも物流に焦点を当てた内容となっています。 法人にも個人にもあらゆるものが運ばれてくる現在。物流を理解するこ…

「自分の意見で生きていこう」ちきりん

「自分の意見で生きていこう」ちきりん 2022年 ダイヤモンド社ブログで特徴のある意見を出し続けて、世の中に認められたちきりんさんの思考法4部作の最新版。 これは、すべての人に読んで欲しい一冊。思考とは、議論とは、意見とは、反応とはが認識でき、自…

「同志少女よ、敵を撃て」 逢坂 冬馬

「同志少女よ、敵を撃て」 逢坂 冬馬 2021年 早川書房ウクライナ戦争が始まってしまって、この設定は非常に厳しい今、適当に外国のキャラクターを作ってしまうのはリスクがあるということが分かりました。 ロシアの少女の狙撃兵。 今後、世の中に受け入れら…

「年収1000万円「稼げる子」の育て方」 林 總

「年収1000万円「稼げる子」の育て方」 林 總 2017年 文響社 家計防衛などのミクロ経済を得意とする林さんの子育て論。 表題が1000万円稼ぐとなっていながら、最初にそれを否定するという 釣りタイトルには気を付けましょう。 少し親の関与が強いかなという…

「10年後に食える仕事 食えない仕事: AI、ロボット化で変わる職のカタチ」渡邉 正裕

「10年後に食える仕事 食えない仕事: AI、ロボット化で変わる職のカタチ」渡邉 正裕 2020年 東洋経済新聞社 仕事に関してのジャーナリストの渡邉さんの名著。今回は、AIとロボティクスが未来の仕事に与える影響を分析しています。 10年前の同著者の10年後に…

「子どものための哲学対話」 永井 均 , 内田 かずひろ

「子どものための哲学対話」 永井 均 , 内田 かずひろ 2009年 講談社 子供とネコとの対話形式で、哲学を楽しむ本。 さらと読んで自分の思い込みを考え直す=哲学を楽しむことが出来ます。 一度は、いろいろな事象を見つめなおしても良いのではないでしょうか…

「いい会社はどこにある?いい人材はどこにいる?」 伊藤 秀一

「いい会社はどこにある?いい人材はどこにいる?」 伊藤 秀一 2006年 PHP研究所人材リクルート広告の専門家、伊藤さんの著作。著者の仕事から得た経験をもとに主に中小企業がどのような態度で挑めば、良い人材=定着する人材を得られるかということを事例…

「10年後に食える仕事、食えない仕事」 渡邉 正裕 

「10年後に食える仕事、食えない仕事」 渡邉 正裕 2012年 東洋経済新報社 仕事やキャリアに関しての著作の多いジャーナリストの渡邉さんの10年前の著作。 この本の出版から13年たった2023年現在ではある意味預言の書となります。 実際に食えなくなるとい枠に…

「日本人はどう死ぬべきか? 」 養老 孟司 

「日本人はどう死ぬべきか? 」 養老 孟司 2022年 新潮文庫 文庫 もと医学者の昆虫博士の養老さんと建築家の隈さんの対談。 すこしでも対立する立場であれば、議論も深まる可能性はあったのですが、二人ともすでに解脱しているので、最初の数10ぺージで主題の…

「35歳までに読むキャリア」 渡邉 正裕

「35歳までに読むキャリア」 渡邉 正裕 2010年 ちくま新書 約10年前のキャリアに関しての本なので丁度答え合わせをする時期としては良いと思います。 2010年の時代の想定とは違う点としては、AIの進化とコロナの影響でしょうか。 その部分をさっぴたうえ…

「起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男」 大西 康之

「起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男」 大西 康之 2021年 東洋経済新報社 今や日本を代表する超優良企業のリクルートを興した江副さんの人生の履歴書。 江副さん視点での開設の為に、江副さん後のリクルートの復活に関してのヒントはあ…