inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「なめらかな社会とその敵」 鈴木 健

「なめらかな社会とその敵」 鈴木 健 2022年 ちくま文庫核と膜とネットワークの生物学的な原理を、貨幣・選挙・法律・戦争という社会学的な大きな問題に対応するためのコンセプトとして展開する思考実験の一冊。 既存のパラダイムの中にない概念を提唱してい…

「地球のかじり方 世界のレシピBOOK」地球の歩き方編集室  佐藤わか子

「地球のかじり方 世界のレシピBOOK」地球の歩き方編集室 佐藤わか子 2022年 コロナで一度壊滅した地球の歩き方を再生したシリーズの中野一冊。 料理が好きな人、世界旅行が好きな人はさらっと読んで楽しみましょう。 レシピも書いてあるので気になった食事…

「物理数学の直観的方法」 長沼 伸一郎

「物理数学の直観的方法」 長沼 伸一郎 2011年 講談社 大学生レベルの物理学のキモを開設した本。 本気の理系の一冊なので、物理学に精通した人以外は手に負えないでしょう。 逆に理系で物理学を一度は勉強したことがある人には、なんらかの発見がある一冊で…

「グレープフルーツ・ジュース」 オノ・ヨーコ

「グレープフルーツ・ジュース」 オノ・ヨーコ 1998年 講談社 ジョンレノンのイマジンを生んだオノヨーコの著作。 詩集なのか、心象風景なのか、人生論なのか定義の分からない本ですが、 かって歴史を作った一冊であることは間違いないので、 ビートルズに少…

「まちおこしは総力戦で挑め! 小田原発「地域創生のカギはSDGsにあり」 蓑宮 武夫

「まちおこしは総力戦で挑め! 小田原発「地域創生のカギはSDGsにあり」 蓑宮 武夫 2022年 PHPエディターズ ソニーという大企業を定年退職した後、地元の小田原で町おこしに尽力している著者の活動記が前半。 前半部分は、それぞれのプロジェクトを分かりやす…

「現代経済学の直観的方法」 長沼 伸一郎 

「現代経済学の直観的方法」 長沼 伸一郎 2020年 講談社 物理学者であり、社会学者である長沼さんの経済学+物理学の本。 経済学の基礎なる事項の習熟と現代社会に照らした時の課題を読み取ることが出来ます。 現代人の基礎教養として推薦できる内容となりま…

「テッコツ! 知られざる鉄骨の世界」 杉山 忠義

「テッコツ! 知られざる鉄骨の世界」 杉山 忠義 2022年 幻冬舎 建築で使われる鉄骨メーカーの仕事に関して紹介している本。 誰が好んで読むのかまったく意味の分からない本。鉄骨業界の勉強をしたいという異常な趣味の方の入り口になる本。 というと、需要…

プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる」 尾原 和啓

プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる」 尾原 和啓 2021年 幻冬舎 実業家のけんすうさんが提起した「プロセスエコノミー」の説明書。 モノ余り、金持ちの先進国の遊びといえば遊び。資本主義の醜い部分をスートリーで取り繕った概念。 字も大きくて…

「世界史の構造的理解 現代の「見えない皇帝」と日本の武器」 長沼 伸一郎

「世界史の構造的理解 現代の「見えない皇帝」と日本の武器」 長沼 伸一郎 2022年 PHP研究所 世界史と地政学を科学の知見で絞殺することにより、思考を整理するという試み。 それをもって日本の未来をどう切り開くのかという提言をしています。 人生を考える…

「西南シルクロードは密林に消える」 高野 秀行

「西南シルクロードは密林に消える」 高野 秀行 2009年 講談社 とりあえず現地に特攻して生きて帰ってくるという冒険家?の高野さんの冒険記。 世の中にこんなにいい加減なジャーナリズムや冒険があっていいのかと理解を超える展開が続きます。 高野さんの生…

「W16 世界の中華料理図鑑 (地球の歩き方W)」 地球の歩き方編集室

「W16 世界の中華料理図鑑 (地球の歩き方W)」 地球の歩き方編集室 2022年 コロナで危機に陥った地球の歩き方の復活シリーズの一つ。 中華料理と旅行が好きな方は必見。中華料理の広がりとバリエーションの豊かさを楽しめる本です。

「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明」 伊神 満

「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明」 伊神 満 2018年 日経BP社 企業経済学の中でもいまや有名なイノベーターのジレンマをきちんと数式と理論に落とし込んで解説した本。 およそすべての経営者には読んでもらいたい一冊となっています。 結局は、やる…