inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「サムソンクライシス」 張相秀

「サムソンクライシス」 張相秀 2015年 文藝春秋 サムソンが大きくビジネスを伸ばした時期に人事部門の長を務めた張さんと経済ジャーナリストの片山さんの対談によるサムソンのシステムに関して説明した本。2015年の外部から俯瞰した情報と、張さん…

「仕事のアマ、仕事のプロ」 長谷川和廣

「仕事のアマ、仕事のプロ」 長谷川和廣 2010年 祥伝社 1939年生まれなので旧世代の経営コンサルタントの長谷川さんの仕事に対する姿勢のガイドブックとなります。具定例は少なくどちらかというと精神論や考え方を列挙しております。アマとプロとい…

「お金の減らし方」 森 博嗣

「お金の減らし方」 森 博嗣 2021年 SBクリエイティブ社 「すべてがFになる」で作家デビューをはたしてそのまま人気作家をなった森さんのおカネにまつわる生き方に関しての考え方。そもそも、編集者からお金の稼ぎ方の本を書いて欲しいと依頼されて出て…

「ビジネスの未来」 山口 周

「ビジネスの未来」 山口 周 2021年 プレジデント社 常に時代の一歩先を狙って発信している山口さんの2021年における思想書となります。SDGs、サステナビリティーを念頭において新らしい思想を持つべきだとの提言をしています。内容的には、堀江貴…

「調べる技術書く技術」 野村進

「調べる技術書く技術」 野村進 2008年 講談社現代新書 ノンフィクションライターの野村さんの文章を書くことに関しての教科書。かなり具体的に行動自体を書いているので、あるいみマユアルに近い内容となります。 ライティングの入門書として目を通す理…

「ブランド人になれ」 田端信太郎

「ブランド人になれ」 田端信太郎 2018年 幻冬舎 有名企業を渡り歩いた田端さんの最新の提言となります。なかなか田端さんの領域まで自分をブランド化することは難しいとは思いますが、とにかく難しいことを考えずに行動することが大事なのだと再認識致し…

「できそこないの男たち」 福岡伸一

「できそこないの男たち」 福岡伸一 2008年 光文社 題名につられて男女の関係性を語った社会学的な本と思うと失敗します。ガチ理系の分子生物学者が語る生物学の科学史となります。生殖化学の基礎を俯瞰したい方のみにお勧めです。

「売分生活」 日垣隆

「売分生活」 日垣隆 2005年 ちくま新書 インターネットによる売文が近年盛んではありますが、こちらの本はその前の古き良き時代の文筆業のありかたについて書かれています。文章を起こすことが特別だった時代は過ぎ去り今はクラウドソーシングで無限の…

「世界の天変地異」 マッティン・ヘードベリ

「世界の天変地異」 マッティン・ヘードベリ 2021年 日本ナショナルジオグラフィック社 ナショナルジオグラフィックのキレイな写真を楽しむ本。題材は、転変地異レベルの大きな気象現象となっています。ニュ-ス映像や写真でしかこれらの現象を俯瞰して…

「伝え方が9割 2」 佐々木圭一 

「伝え方が9割 2」 佐々木圭一 2015年 ダイヤモンド社 伝え方が9割の拡張版となります。7つの切り口、5つの技術を再度解説し。追加で技術を3つプラスしています。前巻を読んだことが無い人は、時間の無駄なので2だけで良いかと思います。事例が大…

「調べる技術 書く技術」 佐藤 優

「調べる技術 書く技術」 佐藤 優 2019年 SBクリエイティブ 今の情報の洪水社会の中で、どのようにして情報を取り入れそしてそれをアウトプットするのかという技術論の佐藤さんバージョン。年代的にやや上の方なので(1960年生まれ)インターネット…

「超文章法」 野口悠紀雄

「超文章法」 野口悠紀雄 2002年 中央公論新書 理科系的な発想がベースとなっていますが、読みやすく分かりやすい文章をどのように構成するのかという技術論となります。あくまで技術なので、身につけるだけで文章力が格段にあがるでしょう。

「経営者図鑑」 鈴木博毅

「経営者図鑑」 鈴木博毅 2021年 かんき出版 タイトルの通り、有名経営者の図鑑。半分はIT関連の現役に近い経営者なので、中高生向けの社会学として手ごろな造りになっています。ただ、副題の成功と失敗から学ぶの「失敗」部分がほとんど記載が無いので、…

「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」マックス・ヴェーバー

「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」マックス・ヴェーバー 1989年 岩波書店 1905年当時のプロテスタンティズムと資本主義について書かれた社会学の本。現代から見ると歴史書に分類されるかと思います。資本主義を牽引した禁欲的なプロテスタント…

「藤枝梅安」 池波正太郎

「藤枝梅安」 池波正太郎 講談社 1990年に亡くなられた時代劇の大家、池波正太郎さんの作品。もとより勧善懲悪ではない作品が多い中でも、殺し屋を主人公にした作品となっています。お金をもらって殺しを行う中にも自分のルールを持ち、それに反するとき…

「ニューヨークの24時間」 千葉敦子

「ニューヨークの24時間」 千葉敦子 1986年 彩古書房 1980年台に女性でありながらフリーの記者としてニューヨークで活躍した方がいたのだなと驚愕します。後年ガンにより若くして亡くなったようですが、本書ではその部分はあまり触れていません。…

「伝え方が9割」 佐々木圭一

「伝え方が9割」 佐々木圭一 2031年 ダイヤモンド社 短めの文章を題材として、インパクトのある文章作成の技術を展開している本。なんとなく目にしていた文章をあらためて分類・分析してみるとキレイに整理出来ることがわかります。なんらかの文章を書…

「リサイクルと世界経済」 小島道一

「リサイクルと世界経済」 小島道一 2018年 中公新書 現在の日本のリサイクル、リユースビジネスの状況を俯瞰できる本となります。意外とリユースやリサイクル用原料の輸出入ビジネスの規模が大きいことが数値で分かります。今後の日本経済の重要な指標…

「ちばてつやとジョーの闘いと青春の1954日」 ちばてつや

「ちばてつやとジョーの闘いと青春の1954日」 ちばてつや 2010年 講談社 漫画史に残る名作「あしたのジョー」がどのような経緯で作られたのか、その作品の裏側を見ることが出来るプロセスエコノミー的な一冊。意外とちばさんは格闘技の素人だったこ…

「女の読み方」 中森 明夫

「女の読み方」 中森 明夫 2007年 朝日新聞社 骨の芯まで女好きの中森さんが週刊誌に載せていた記事「ニュースな女」の中から90年台をテーマトして再編集した本。それにしても一番驚いたので、この記事を書くために人生の半分以上の時間を費やしていた…

「問題を解く力を鍛える ケース問題ノート」 東大ケーススタディ研究会

「問題を解く力を鍛える ケース問題ノート」 東大ケーススタディ研究会 2010年 東洋経済新聞社 分類と分析をベースにした、ロジカルシンキングの教科書。論理思考遊びの練習には役に立つのではないでしょうか。論地思考の初級者向けとなります。

「おもちゃドクター」 市来歳世彦

「おもちゃドクター」 市来歳世彦 2021年 梟社 筆者は、2003年にNHKを退職してボランティアとしておもちゃドクターをやっているそうです。もともと、工作が得意で子供のころから様々なもの、時には工作ではなく大工レベルのものを趣味として行っ…