inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「学校と工場」 猪木武徳

「学校と工場」 猪木武徳 1996年 読売新聞社 幕末の教育環境から入り、明治・昭和にかけての学校の発祥とその時代に必要とされた役割を前半部分では解説しています。あらためて、学校とはそもそも政府が望む国民を作るための職業訓練校であると認識しました…

「アフターデジタル2」藤井 保文

「アフターデジタル2」藤井 保文 2020年 日経BPマーケティング 現在のデジタル環境に関して事例をもって解説した現在ビジネスの入門書。ひとつひとつを探していけばネットで拾える情報ではありますが、ひとつにまとまっているので手に取りやすい本だと思い…

「武器になる経済ニュースの読み方」 高橋洋一

「武器になる経済ニュースの読み方」 高橋洋一 2021年 マガジンハウス 2020年の状況、コロナ禍とそれに対する経済対策を踏まえて、マクロ経済の基礎を教える本。その中でも、長年マスコミや政府が発表している事柄に関して、マクロ経済学から考えると全くの…

「内側から見たAI大国中国」 福田直之

「内側から見たAI大国中国」 福田直之 2021年 朝日新聞出版 2018年くらいまでの中国のデジタル化の現状を解説した本。今読む分にはそこそこ情報になりますが、これらの内容はWebで入手した方が早くて正確です。あえて本で確認する意味合いはどこら辺にあるの…

「理科系の作文技術」 木下是雄

「理科系の作文技術」 木下是雄 1981年 中公新書 理科系の論文などの文章を書くときに留意すべき事項を説明した本。英語と日本語の理論の体系の違いや、意見と事実の違いを明確にするなど、すべての文章の作り方に通じるのもでもあります。文章を書く人は一…

「経済倫理学のすすめ」 竹内 靖雄 

「経済倫理学のすすめ」 竹内 靖雄 1989年 中公新書 だいぶ古い経済書なので現状にどこまでマッチしているのか難し部分はありますが、用例として提示されているものは、古典的な経済と倫理の問いなので汎用性はあるかと思います。惜しむらくは、では最終的な…

「思想家志願」 浅羽 通明

「思想家志願」 浅羽 通明 1995年 幻冬舎 知性は、どう鍛えればいいのか。教養は、何の役に立つのか。オウム、オカルト、オタク…若者はなぜハマッタのか。現代日本に投げかけられた諸問題をみながら、来たるべき時代の生き残り戦略を過激に説いた、オタク世…

むげんアイデアの作り方 高橋 晋平

むげんアイデアの作り方 高橋 晋平 2012年 イーストプレス社 ∞(むげん)プチプチという名品を、世に送り出した企画屋さんのアイデア創出法。 しりとりをベースとした連想法を特に詳しく解説しています。なにもしなくてもアイデアが下りてくる天才でなければ…

「イスラーム主義」 末近 浩太 

「イスラーム主義」 末近 浩太 2018年 岩浪新書 今の中東を俯瞰する時、格好の入門書。オスマン帝国の崩壊から西欧列強各国がどのようにして現在の中東諸国を線引きしたのかという時点から2018年現在までを通しで理解でs決ます。宗教と生活が一体とされるイ…

「かくかく私価時価」 小田嶋 隆

「かくかく私価時価」 小田嶋 隆 2003年 BNN新社 噂の真相で連載されていたコラム(1997年―2003年)の文庫化した本。その時の時事ニュースに対しての大喜利や落語化のコラムとなっています。当時は、エッジの利いた文章だったのかもしれませんが、2021年…

「ストーリーで学ぶ戦略思考入門」 荒木 博行

「ストーリーで学ぶ戦略思考入門」 荒木 博行 2013年 ダイヤモンド社 グロービスでの初級の教科書でしょうか。タイトルにつられてストーリ―戦略の本かと思ったら、もっと古典的な経営戦略の解説書でした。他の書籍で述べられていることしかなく、この本独自…

「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」 橘 玲 

「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」 橘 玲 2010年 幻冬舎 橘さんのライフハック本。人間の資産・資本を3つに分類し、ゲームチェンジが起きている現代の中でどのような思想で立ち向かえば幸せに近づけるのかを説明しています。2010年の本なので、…