inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極」 角幡 唯介

「アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極」 角幡 唯介 2014年 集英社探検家 角幡さんのノンフィクションでありつつも、過去のフランクリン隊の謎解きを絡めたサスペンション的な構成の本。 現在の苦境に驚くのか、それを踏まえて過去の…

「唯識の思想」 横山 紘一

「唯識の思想」 横山 紘一 2016年 講談社 仏教の思想のひとつ唯識を丁寧に読み解いた本。丁寧ですが、やはり専門領域なので難しです。 とりあえずは、5識+意識+末那識+阿頼耶識の8識のおおまかな概念をつかめればよろしいでしょう。 上級の教養本。

「ミャンマーの柳生一族」高野 秀行

「ミャンマーの柳生一族」高野 秀行 2006年 集英社 探検家+ノンフィクション作家の高野さんの怪作。 当時のミャンマー政府を徳川幕府・その諜報部を柳生と見立てて関係が分かりやすくした作りにして、それに載せる軽妙な語りのリズムを楽しめます。 いまだ…

「辺境メシ ヤバそうだから食べてみた」 高野 秀行

「辺境メシ ヤバそうだから食べてみた」 高野 秀行 2020年 文芸春秋冒険家のようなノンフィクションライターの高野さんの取材旅行の中で出会った世界の食文化の本。 食事は、文化的な慣れや風土の問題なので、我々には奇妙に見えるものも、現地では一般的な…

「ジュリアン・アサンジ自伝―ウィキリークス創設者の告白」 ジュリアン アサンジ

「ジュリアン・アサンジ自伝―ウィキリークス創設者の告白」 ジュリアン アサンジ2012年 学研マーケティング 世界をゆるがしたウィキリークスの創立者の半生の自伝。世界と戦いそして負けてしまった一人の天才がなんなのかが少し分かるような気がします。 100…

「サイファーパンク インターネットの自由と未来」ジュリアン・アサンジ

「サイファーパンク インターネットの自由と未来」ジュリアン・アサンジ 2013年 青土社アメリカ国家と戦って負けたジュリアンアサンジとその仲間達の対談本。 内容はややマニアックなので、ついていけない人は特に読む必要は無さそうです。 ジュリアンアサン…

「発酵・醸造の疑問50」 東京農業大学応用生物科学部醸造科学科

「発酵・醸造の疑問50」 東京農業大学応用生物科学部醸造科学科 2019年 成山堂書店 日本の食文化の基本というかほぼすべてといっても良い発酵・醸造に関しての解説書。 特に理系のひとでなくとも、日本の文化理解のためにも一度目をとおしておきましょう。

「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」 佐藤 航陽

「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」 佐藤 航陽 2017年 幻冬舎 IT系企業家の佐藤さんによる「お金」の本質を見直しながら主に経済の現状と今後の在り方に関しての構想を展開している本。 現状分析のパートは、改めて経済の本質の理解が進むことでしょ…

「もっと好きになる 日本酒選びの教科書」 竹口敏樹

「もっと好きになる 日本酒選びの教科書」 竹口敏樹 2017年 ナツメ社 日本酒の教科書といったところでしょうか。 深い内容にふみこみつつも、軽いタッチのイラストや表などが満載なので読みやすいです。 日本酒好きは手元に置いて損はないでしょう。

「進化論はいかに進化したか」 更科 功

「進化論はいかに進化したか」 更科 功 2019年 新潮社 ダーウィンの進化論。正確には、ダーウィンの変化論に関して、一般的に流布されている賛否の意見を歴史的な推移をもって丁寧に説明した本。 これほど有名であるにも関わらず誤解されている理論も珍しい…