inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「統計学を疑う」 門倉貴史

「統計学を疑う」 門倉貴史 2006年 光文社 何事にも情報を整理して理解するためには、統計学的な数値や図表は必須のデータとなります。この本は、それらの統計学のデータを見る時の作法を教えてくれます。データのタイトルを見てその感覚だけで判断するので…

「結局どうすりゃ、コストは下がるんですか?」坂口孝則

「結局どうすりゃ、コストは下がるんですか?」坂口孝則 2008年 日刊工業新聞社 日本でも数少ない企業向け調達購買のコンサルタントの坂口さん編著の一冊。各分野の調達担当者7名による実務の解説となっています。一般の方にはあまり役に立たない内容ですが…

「編集者という病い」 見城徹

「編集者という病い」 見城徹 2009年 集英社 文学に命を懸けた編集者、幻冬舎の創立者の見城さんの仕事の記録。 自らは表現することは出来ないが、表現者・作家をこよなく愛し、編集という仕事に掛けた情熱が伝わります。出版不況となってしまった現代におい…

「はじめての経営学 ベンチャー経営論」長谷川博和

「はじめての経営学 ベンチャー経営論」長谷川博和 2018年 東洋経済新報社 ベンチャーキャピタリストの長谷川さんの経営論とくにベンチャー企業に対しての教科書的なものとなります。項目ごとにまとまられており、実例も多数あるので、経営を勉強したい方の…

「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」 岡田斗司夫

「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」 岡田斗司夫 2014年 PHP出版 在野の天才 岡田斗司夫さんの評価経済に関する入門書。就職・働き方をテーマとして、評価経済の本質を解説しています。政府が唱える働き方改革が、まったく改革でないこともハッキ…

「お仕事図鑑300」まさきりょう

「お仕事図鑑300」まさきりょう 2021年 新星出版 イラストと説明のついた、300の職業を紹介する図鑑。中学生向けと言ったところでしょうか。普通のサラリーマンとかは無いのですね。子供の教育用にはお手軽でしょう。

「転職と副業のかけ算」 moto

「転職と副業のかけ算」 moto 2020年 扶桑社 筆者の紹介が、年収240万円のホームセンター勤務者から転職を重ねて年収1000万円になったとの部分から、どのような人を想像しますか? 私の想像とは若干の違いがあり、motoさんは子供の時から仕事の開発が好きな…

「佐藤可士和のクリエイティブシンキング」 佐藤可士和

「佐藤可士和のクリエイティブシンキング」 佐藤可士和 2016年 日系ビジネス 日本がほこるビジネスデザイナーの佐藤さんの思考法的なタイトルですが、クリエイティブシンキングの内容に関しては特に目新しい項目はありません。ただし、実ビジネスで多量の作…

「最後の秘境 東京藝大」二宮 敦人

「最後の秘境 東京藝大」二宮 敦人 2016年 新潮社 表現者や芸術家は、何をもって存在するのか。ともすれば生活の為に芸術から生活に仕事を変える人がいつ中で、大学時代は生活を考え無くても良い真の表現者の時間です。 その生活の一部を見ること自体が、あ…

「新規事業の座礁とリスタート 4つの視点 50のチェックリスト」 水島温夫

「新規事業の座礁とリスタート 4つの視点 50のチェックリスト」 水島温夫 2018年 言視舎 コンサルタントの水島さんのチェックリスト。書面のほとんどが図表となっており、視点とポジショニングにより、新規事業を見直すという内容です。 図表は、見やすく。オリジナ…

「はじめての経営学 ベンチャー経営論」長谷川博和

「はじめての経営学 ベンチャー経営論」長谷川博和 2018年 東洋経済新報社 ベンチャーキャピタリストの長谷川さんの経営論とくにベンチャー企業に対しての教科書的なものとなります。項目ごとにまとまられており、実例も多数あるので、経営を勉強したい方の…

「世界史 10の都市の物語」 出口治明

「世界史 10の都市の物語」 出口治明 2020年 図書印刷 ライフネット生命の創業者 出口さんの著作。かなりの歴史好きで、歴史の解釈や解説をする著作多数。その中野1冊。出口歴史観を味わいたい人は目を通してみてはいかがでしょうか。 歴史を学ぶに、時間…

「日本人の9割が使っているヘングリッシュ145」デイビッド・セイン

「日本人の9割が使っているヘングリッシュ145」デイビッド・セイン 2014年 扶桑社 米国英語の誤用に関してのマンガつき説明書。少し上級者向けでしょうか。 日常会話などの英語の使用法は、時代とともに動く部分もあるので、外国人は間違えて当然です。…

「大震災の時!企業の調達・購買部門はこう動いた」坂口孝則

「大震災の時!企業の調達・購買部門はこう動いた」坂口孝則 2011年 日刊工業新聞社 2011年に起こった東日本大地震の時の製造業を中心とした企業の購買部門視点でまとめ上げた本。この内容を2011年の9月に発刊出来たことも驚きです。企業の購買部門は日本の…

「お金と英語の非常識な関係」 神田昌典

「お金と英語の非常識な関係」 神田昌典 2005年 フォレスト出版 2005年当時の為、具体的な内容としては殆ど役に立ちません。著者は、当時の英語情報(米国の雑誌やニュース)の日本における非対称性から利益を得てビジネスを行ったということらしいです。 情…

「まんがでわかる 7つの習慣」フランクリン・コヴィー 

「まんがでわかる 7つの習慣」フランクリン・コヴィー 2013年 宝島社 スティーブン・R・コヴィーによって書かれ1996年に出版された有名な書籍7つの習慣のまんがによるダイジェスト版。まんがによるストーリー部分は、中高生などの導入にはハードルが低くなる…

「何の為に働くのか」北尾吉孝

「何の為に働くのか」北尾吉孝 2007年 致知出版 SBIグループの北尾氏の思想本。功成り名を遂げたビジネスマンのオナニー的内容。 論語が好きなようで引用が多いのですが、それであれば論語の原著にあたった方が勉強になります。引用するに自己満足な事例と組…

「外国人が愛する美しすぎる日本」ステファン・シャウェッカー

「外国人が愛する美しすぎる日本」ステファン・シャウェッカー 2015年 大和書房 スイス生まれの著者が、カナダで日本人を知り合ったことが縁となり、来日して、日本の名所をキレイな写真とともに紹介している本。改めて、日本人なのに行けていない場所が沢山…

「2030年の第4次産業革命」 尾木蔵人

「2030年の第4次産業革命」 尾木蔵人 2020年 東洋経済新報社 2020年時点での産業界に関しての各社・各国状況の説明書。AIやITを活用しての事例が中心。現状を学ぶには良い参考書となりますが、題名通りの内容を期待してはいけません。 2030年に向けての目新…

「ここはボツコニアン」 宮部みゆき

「ここはボツコニアン」 宮部みゆき 2012年 集英社 現代小説や時代小説など様々な舞台の小説を手掛けている宮部みゆきさんの著作。今回の舞台は、ゲームとなります。ゲーム世界をかけめぐる少年の物語の初刊。これだけだと物語が始まったところでしかないの…

「まんがでわかる セブンイレブンの16歳からの経営学」迫ミサキ

「まんがでわかる セブンイレブンの16歳からの経営学」迫ミサキ 2014年 宝島社 2014年頃はコンビニ業界が市場最強になるのではないかと思われていた時代です。そのコンビニで働きながら経営を学ぶというストーリー展開。まんがパートが良く出来ているので、中高生…

「イラストでわかる 日本の仏さま」 日本の仏研究会

「イラストでわかる 日本の仏さま」 日本の仏研究会 2014年 KADOKAWA かわいいイラストでとっつきやすく、内容も普段あまり気にしない仏さまの説明をしている良書。ふだんから仏教にお世話になっているにも関わらず、仏さまの区別はつかない人も多いのではな…

「悪寒」 井岡瞬 

「悪寒」 井岡瞬 2019年 集英社 推理小説となります。主人公が頼りなく、一番のキーパーソンが黙っている理由も分からないので、読んでいてちょっとイライラしました。 着地点もそこで良いのですか?という疑問も残り、やや消化不良。 人間ドラマが好きな人…

「何のために学ぶのか」 池上彰

「何のために学ぶのか」 池上彰 2020年 SB新書 ニュース解説でおなじみの池上さんの提言書。若者だけに向けた書ではなく、すべての人に向けて広い世界に興味をもって好きなことを勉強しようと前向きに発信しています。 しかしながら、学ばない人はこの本を…

「まんがでわかる ドラッカーのリーダーシップ論」藤屋伸二

「まんがでわかる ドラッカーのリーダーシップ論」藤屋伸二 2014年 宝島社 おおくのビジネスマンに影響を与えたドラッカーの理論の一つリーダーシップ論をまんがと解説で構成した良書。日本の良さはこのような学習まんがのすそ野の広さかもしれません。原著…

「ブータン、これでいいのだ」御手洗瑞子

「ブータン、これでいいのだ」御手洗瑞子 2012年 新潮社 著者の御手洗さんは、とてつもない行動力を持っています。現在は、東日本大地震の復興の一助として気仙沼ニッティングの会社を運営しています。その御手洗さんがブータン政府のフェローとして働いた時…

「借金の底なし沼で知った お金の味」金森重樹 

「借金の底なし沼で知った お金の味」金森重樹 2009年 大和書房 上京してすぐ先物取引に巻き込まれて多額の借金を背負った著者が、ひたすら働いて最後には借金を返済するという話。この方は運がよかったとしか言いようがありません。 借金を背負った状況があ…

「フェルマーの最終定理」 中村亨

「フェルマーの最終定理」 中村亨 2009年 PHP出版 マンガパートはさらっと読めるのですが、数学の解説部分はなかなか難しい。 全てを理解するのにはかなりの気合が必要なのですが、エッセンスだけを取り込んで数学を別の見方から楽しむ入門書としてはあり…

「自分メディアはこう作る」ちきりん

「自分メディアはこう作る」ちきりん 2020年 文藝春秋 2013年に電子出版した「Chikirin日記の育て方」の全文とその後の考察を入れた改訂版となっています。育て方を呼んだ方には内容がダブリなのであまりお勧めは出来ません。 著者のブログの歴史とそれにと…

「アイネクライネナハトムジーク」 伊坂幸太郎

「アイネクライネナハトムジーク」 伊坂幸太郎 2014年 幻冬舎 軽快でスピード感にある文章が好きな伊坂幸太郎さんの短編。もともとは、ミュージシャンの斉藤和美さんのアルバム用の短編書下ろしから生まれた経緯などが面白い。 そのアルバムの為の2作品をベ…