inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

「ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。」幡野広志

「ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。」幡野広志 2019年 ポプラ社

末期がんの宣告を受けた写真家の幡野さんが、同じような境遇の方へのインタビューを通じて生について感じたことを書いています。常日頃、健康を過信してしまったり、今がいつまでも同じであるという幻想にとらわれると、近くにいる大切な人への感謝を忘れてしまいます。自分も含めていつか人は死ぬということを忘れずにいるために、記憶に刻むべき文章がここにはあります。