inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

2021-01-01から1年間の記事一覧

「ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門」木村尚義

「ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門」木村尚義 2011年 あさ出版 ショートカットをする、パラダイムを変えるなどの新しい切り口で考えましょうというラテラルシンキングの説明本。ですが、事例を見ても何をもってラテラルなのかの定義はあ…

「理由」 宮部みゆき

「理由」 宮部みゆき 2004年 新潮文庫 題名がシンプルにも関わらず構成が込み入っている上に登場人物が多くきちんと理解するのに難しい小説。感想としては、不動産に固執することは良くないなと、何かミスをしたら正直に話をした方が面倒なことにならないの…

「人格改造マニュアル」鶴見済

「人格改造マニュアル」鶴見済 1996年 太田出版 完全自殺マニュアルを書いた著者の2作目。自殺するより、人格改造で対応する方法もあると説明しています。取材や実体験も相当積んだようで内容の信ぴょう性は高いです。ただし、法に触れるやり方も多く、また…

「何者」 浅井リョウ

「何者」 浅井リョウ 2012年 新潮文庫 就活、SNS、裏垢と日本的な要素満載の若者のストーリー。既に初老の私にとっては、なぜこのような時間の無駄な人間関係にとらわれるのか全く理解出来ませんでした。けれどもこのプロットが受けて映画化もされたようなの…

「教師をやめる」 前屋 毅 

「教師をやめる」 前屋 毅 2021年 学事出版 労働環境がブラックだと最近話題になっている小中学校教師を辞めた方14名の手記となります。それぞれの理由はあるにしても個別の出来事を述べているだけなので、これらが特殊なケースなのか、体制の問題なのか分か…

「カリスマ論」 岡田斗司夫

「カリスマ論」 岡田斗司夫 2015年 KKベストセラーズ 2015年出版のこの本はある意味預言書となっています。コロナ後の現時点(2021年)においては一般の人も理解出来るような、オンラインサロン、クラウドファウンディング、セカンドクリエーターなどの動き…

「1000冊読む 読書術」轡田隆史

「1000冊読む 読書術」轡田隆史 2009年 三笠書房 相当な読書家の轡田さんの読書術というか、読書史。見出しは、術になっていますが、内容な轡田さんの感想で構成されております。驚くべきは、当時75歳となっている轡田さんの記憶力と構成力。ヒトは年齢だけ…

「ゲノム編集を問う」 石井哲也

「ゲノム編集を問う」 石井哲也 2017年 岩浪新書 100年後の未来には一般的な治療になっているかもしれないゲノム編集の現在地を見ることが出来ます。また、遺伝子組み換えとゲノム編集の違いも良く分かります。現代の教養として押さえておくべき一冊。

「目の見えない人は世界をどう見ているのか?」伊藤亜紗

「目の見えない人は世界をどう見ているのか?」伊藤亜紗 2015年 光文社 目の見えない人々の現状を様々な事例を使って紹介している本。最終章のユーモアの項目が特に楽しめました。どんな状況であったとしても、ユーモアをもって生きることが豊かな人生につな…

「チョコレートの世界史」武田尚子

「チョコレートの世界史」武田尚子 2010年 中公新書 南米原産のカカオ豆からどのようにして、チョコレートになり、世界に広がったのかを学べるチョコレートの近代史。チョコレート関係の一般常識として抑えておくべき一冊。

「やりすぎ教育」 武田信子

「やりすぎ教育」 武田信子 2021年 ポプラ社 タイトルと表紙はよさげなので、本屋で手に取る方は多いかもしれません。内容はよくある詰め込み教育の批判なのですが、かといって放置(ネグレクト)もダメとうことで両極端を批判しております。またまたよくあ…

「ヤバイ日本経済」 山口正洋、山崎元、吉崎達彦

「ヤバイ日本経済」 山口正洋、山崎元、吉崎達彦 2014年 東洋経済新報社 世の中にあふれている商品としての金融・経済ではなく。実際のところをヒモ解く3人の経済論者の対談。究極は保険も投資も売りてが販売している金融関係の商品はほとんどが損になるこ…

「統計学を疑う」 門倉貴史

「統計学を疑う」 門倉貴史 2006年 光文社 何事にも情報を整理して理解するためには、統計学的な数値や図表は必須のデータとなります。この本は、それらの統計学のデータを見る時の作法を教えてくれます。データのタイトルを見てその感覚だけで判断するので…

「結局どうすりゃ、コストは下がるんですか?」坂口孝則

「結局どうすりゃ、コストは下がるんですか?」坂口孝則 2008年 日刊工業新聞社 日本でも数少ない企業向け調達購買のコンサルタントの坂口さん編著の一冊。各分野の調達担当者7名による実務の解説となっています。一般の方にはあまり役に立たない内容ですが…

「編集者という病い」 見城徹

「編集者という病い」 見城徹 2009年 集英社 文学に命を懸けた編集者、幻冬舎の創立者の見城さんの仕事の記録。 自らは表現することは出来ないが、表現者・作家をこよなく愛し、編集という仕事に掛けた情熱が伝わります。出版不況となってしまった現代におい…

「はじめての経営学 ベンチャー経営論」長谷川博和

「はじめての経営学 ベンチャー経営論」長谷川博和 2018年 東洋経済新報社 ベンチャーキャピタリストの長谷川さんの経営論とくにベンチャー企業に対しての教科書的なものとなります。項目ごとにまとまられており、実例も多数あるので、経営を勉強したい方の…

「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」 岡田斗司夫

「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」 岡田斗司夫 2014年 PHP出版 在野の天才 岡田斗司夫さんの評価経済に関する入門書。就職・働き方をテーマとして、評価経済の本質を解説しています。政府が唱える働き方改革が、まったく改革でないこともハッキ…

「お仕事図鑑300」まさきりょう

「お仕事図鑑300」まさきりょう 2021年 新星出版 イラストと説明のついた、300の職業を紹介する図鑑。中学生向けと言ったところでしょうか。普通のサラリーマンとかは無いのですね。子供の教育用にはお手軽でしょう。

「転職と副業のかけ算」 moto

「転職と副業のかけ算」 moto 2020年 扶桑社 筆者の紹介が、年収240万円のホームセンター勤務者から転職を重ねて年収1000万円になったとの部分から、どのような人を想像しますか? 私の想像とは若干の違いがあり、motoさんは子供の時から仕事の開発が好きな…

「佐藤可士和のクリエイティブシンキング」 佐藤可士和

「佐藤可士和のクリエイティブシンキング」 佐藤可士和 2016年 日系ビジネス 日本がほこるビジネスデザイナーの佐藤さんの思考法的なタイトルですが、クリエイティブシンキングの内容に関しては特に目新しい項目はありません。ただし、実ビジネスで多量の作…

「最後の秘境 東京藝大」二宮 敦人

「最後の秘境 東京藝大」二宮 敦人 2016年 新潮社 表現者や芸術家は、何をもって存在するのか。ともすれば生活の為に芸術から生活に仕事を変える人がいつ中で、大学時代は生活を考え無くても良い真の表現者の時間です。 その生活の一部を見ること自体が、あ…

「新規事業の座礁とリスタート 4つの視点 50のチェックリスト」 水島温夫

「新規事業の座礁とリスタート 4つの視点 50のチェックリスト」 水島温夫 2018年 言視舎 コンサルタントの水島さんのチェックリスト。書面のほとんどが図表となっており、視点とポジショニングにより、新規事業を見直すという内容です。 図表は、見やすく。オリジナ…

「はじめての経営学 ベンチャー経営論」長谷川博和

「はじめての経営学 ベンチャー経営論」長谷川博和 2018年 東洋経済新報社 ベンチャーキャピタリストの長谷川さんの経営論とくにベンチャー企業に対しての教科書的なものとなります。項目ごとにまとまられており、実例も多数あるので、経営を勉強したい方の…

「世界史 10の都市の物語」 出口治明

「世界史 10の都市の物語」 出口治明 2020年 図書印刷 ライフネット生命の創業者 出口さんの著作。かなりの歴史好きで、歴史の解釈や解説をする著作多数。その中野1冊。出口歴史観を味わいたい人は目を通してみてはいかがでしょうか。 歴史を学ぶに、時間…

「日本人の9割が使っているヘングリッシュ145」デイビッド・セイン

「日本人の9割が使っているヘングリッシュ145」デイビッド・セイン 2014年 扶桑社 米国英語の誤用に関してのマンガつき説明書。少し上級者向けでしょうか。 日常会話などの英語の使用法は、時代とともに動く部分もあるので、外国人は間違えて当然です。…

「大震災の時!企業の調達・購買部門はこう動いた」坂口孝則

「大震災の時!企業の調達・購買部門はこう動いた」坂口孝則 2011年 日刊工業新聞社 2011年に起こった東日本大地震の時の製造業を中心とした企業の購買部門視点でまとめ上げた本。この内容を2011年の9月に発刊出来たことも驚きです。企業の購買部門は日本の…

「お金と英語の非常識な関係」 神田昌典

「お金と英語の非常識な関係」 神田昌典 2005年 フォレスト出版 2005年当時の為、具体的な内容としては殆ど役に立ちません。著者は、当時の英語情報(米国の雑誌やニュース)の日本における非対称性から利益を得てビジネスを行ったということらしいです。 情…

「まんがでわかる 7つの習慣」フランクリン・コヴィー 

「まんがでわかる 7つの習慣」フランクリン・コヴィー 2013年 宝島社 スティーブン・R・コヴィーによって書かれ1996年に出版された有名な書籍7つの習慣のまんがによるダイジェスト版。まんがによるストーリー部分は、中高生などの導入にはハードルが低くなる…

「何の為に働くのか」北尾吉孝

「何の為に働くのか」北尾吉孝 2007年 致知出版 SBIグループの北尾氏の思想本。功成り名を遂げたビジネスマンのオナニー的内容。 論語が好きなようで引用が多いのですが、それであれば論語の原著にあたった方が勉強になります。引用するに自己満足な事例と組…

「外国人が愛する美しすぎる日本」ステファン・シャウェッカー

「外国人が愛する美しすぎる日本」ステファン・シャウェッカー 2015年 大和書房 スイス生まれの著者が、カナダで日本人を知り合ったことが縁となり、来日して、日本の名所をキレイな写真とともに紹介している本。改めて、日本人なのに行けていない場所が沢山…