inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

2021-01-01から1年間の記事一覧

「伝え方が9割 2」 佐々木圭一 

「伝え方が9割 2」 佐々木圭一 2015年 ダイヤモンド社 伝え方が9割の拡張版となります。7つの切り口、5つの技術を再度解説し。追加で技術を3つプラスしています。前巻を読んだことが無い人は、時間の無駄なので2だけで良いかと思います。事例が大…

「調べる技術 書く技術」 佐藤 優

「調べる技術 書く技術」 佐藤 優 2019年 SBクリエイティブ 今の情報の洪水社会の中で、どのようにして情報を取り入れそしてそれをアウトプットするのかという技術論の佐藤さんバージョン。年代的にやや上の方なので(1960年生まれ)インターネット…

「超文章法」 野口悠紀雄

「超文章法」 野口悠紀雄 2002年 中央公論新書 理科系的な発想がベースとなっていますが、読みやすく分かりやすい文章をどのように構成するのかという技術論となります。あくまで技術なので、身につけるだけで文章力が格段にあがるでしょう。

「経営者図鑑」 鈴木博毅

「経営者図鑑」 鈴木博毅 2021年 かんき出版 タイトルの通り、有名経営者の図鑑。半分はIT関連の現役に近い経営者なので、中高生向けの社会学として手ごろな造りになっています。ただ、副題の成功と失敗から学ぶの「失敗」部分がほとんど記載が無いので、…

「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」マックス・ヴェーバー

「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」マックス・ヴェーバー 1989年 岩波書店 1905年当時のプロテスタンティズムと資本主義について書かれた社会学の本。現代から見ると歴史書に分類されるかと思います。資本主義を牽引した禁欲的なプロテスタント…

「藤枝梅安」 池波正太郎

「藤枝梅安」 池波正太郎 講談社 1990年に亡くなられた時代劇の大家、池波正太郎さんの作品。もとより勧善懲悪ではない作品が多い中でも、殺し屋を主人公にした作品となっています。お金をもらって殺しを行う中にも自分のルールを持ち、それに反するとき…

「ニューヨークの24時間」 千葉敦子

「ニューヨークの24時間」 千葉敦子 1986年 彩古書房 1980年台に女性でありながらフリーの記者としてニューヨークで活躍した方がいたのだなと驚愕します。後年ガンにより若くして亡くなったようですが、本書ではその部分はあまり触れていません。…

「伝え方が9割」 佐々木圭一

「伝え方が9割」 佐々木圭一 2031年 ダイヤモンド社 短めの文章を題材として、インパクトのある文章作成の技術を展開している本。なんとなく目にしていた文章をあらためて分類・分析してみるとキレイに整理出来ることがわかります。なんらかの文章を書…

「リサイクルと世界経済」 小島道一

「リサイクルと世界経済」 小島道一 2018年 中公新書 現在の日本のリサイクル、リユースビジネスの状況を俯瞰できる本となります。意外とリユースやリサイクル用原料の輸出入ビジネスの規模が大きいことが数値で分かります。今後の日本経済の重要な指標…

「ちばてつやとジョーの闘いと青春の1954日」 ちばてつや

「ちばてつやとジョーの闘いと青春の1954日」 ちばてつや 2010年 講談社 漫画史に残る名作「あしたのジョー」がどのような経緯で作られたのか、その作品の裏側を見ることが出来るプロセスエコノミー的な一冊。意外とちばさんは格闘技の素人だったこ…

「女の読み方」 中森 明夫

「女の読み方」 中森 明夫 2007年 朝日新聞社 骨の芯まで女好きの中森さんが週刊誌に載せていた記事「ニュースな女」の中から90年台をテーマトして再編集した本。それにしても一番驚いたので、この記事を書くために人生の半分以上の時間を費やしていた…

「問題を解く力を鍛える ケース問題ノート」 東大ケーススタディ研究会

「問題を解く力を鍛える ケース問題ノート」 東大ケーススタディ研究会 2010年 東洋経済新聞社 分類と分析をベースにした、ロジカルシンキングの教科書。論理思考遊びの練習には役に立つのではないでしょうか。論地思考の初級者向けとなります。

「おもちゃドクター」 市来歳世彦

「おもちゃドクター」 市来歳世彦 2021年 梟社 筆者は、2003年にNHKを退職してボランティアとしておもちゃドクターをやっているそうです。もともと、工作が得意で子供のころから様々なもの、時には工作ではなく大工レベルのものを趣味として行っ…

「パニック・裸の王様」 開高健

「パニック・裸の王様」 開高健 1960年 新潮社 開高健さんの短編集。特に第38回下半期芥川賞受賞作の裸の王様は秀逸。若かりし頃の開高さんの怒りとエネルギーが大いに詰まった作品となっています。この後、ベトナムへ従軍することになる開高さんの本質を垣…

「Foot Prints 未来から見た私たちの痕跡」 デイビッド・ファリアー

「Foot Prints 未来から見た私たちの痕跡」 デイビッド・ファリアー 2021年 東洋経済新聞社 現代に人間の活動が数万年後に化石や遺跡となった時にどのように見えるのか?という主題で環境問題に関して考えてみるという内容。ただし、翻訳本になるような…

「自分を超える心とからだの使い方」 下條信輔 為末大

「自分を超える心とからだの使い方」 下條信輔 為末大 2021年 朝日新聞出版 心理学者の下條さんと、元陸上選手の為末さんのコラボ+対談。軸となるテーマは、スポーツにおけるこころの解析となります。夢中になることと、フローやゾーンの考え方などを二…

「世界最強 日本人の底力」飯島勲

「世界最強 日本人の底力」飯島勲 2021年 プレジデント社 飯島節が全開の時事エッセイ。なぜか最後は愛煙家擁護の話になってしまいます。とてもタバコを愛しているのは分かりますが、根本的な論の組み立てが弱いので、形勢逆転にはならないでしょう。菅首相…

「科学者になりたい君へ」 佐藤勝彦

「科学者になりたい君へ」 佐藤勝彦 2020年 河出書房 理論物理学者の佐藤勝彦さんが学術システムセンター所長を退官するにあたり、みずからの業績を振り返りながら、未来の科学者へアドバイスをするような構成となっています。自伝+指南書(最後には所…

「UMEZZ MOVIE」楳津かずお 2009年 小学館 まことちゃんで有名な漫画家、楳津かずおさんの写真集。複層や自宅も様々な色に飾った楳津さんの色感覚を楽しむ写真集となっています。アーティストの頭の中を見るような感じになり気分転嫁にはお勧めな一冊。

「友達幻想」菅野仁 2008年

「友達幻想」菅野仁 2008年 ちくまプリマー新書 人と人の付き合いは古代からの永遠のテーマとなっております。これだけ長く解決しない問題は、解決策は無いですよというスタンスの意見を展開しています。新しい切り口として現代の友達付き合いには、ルール関…

「統計学のしくみ」 佐々木弾

「統計学のしくみ」 佐々木弾 2021年 西東社 様々なことを学ぶのに、データやグラフにあたることが重要です。でも、考え方をまとめるにあたりデータの読み取り方やグラフの見方を知らなければ情報もうまくとれないし、誘導するような作り方のグラフに騙され…

「教養論ノート」 浅羽通明

「教養論ノート」 浅羽通明 2000年 幻冬舎 現代にいいて教養とは何なのかと改めて考える本。学者や文化人は狭い領域で深く研究しているがために、他社への影響力は無くなっていること。けれども自分に権威があると思っている為に、教養を強要する姿勢がさら…

「自分を超える法」 ピーター・セージ

「自分を超える法」 ピーター・セージ 2011年 ダイヤモンド社 イギリスのビジネスコンサル ピーター・セージさんの自己啓発本。ビジネス本によくある項目の羅列なので目新しい思想はあまり見受けられませんでした。立ち読み10分くらいで読了するのが一番良…

「言葉の煎じ薬」 呉智英

「言葉の煎じ薬」 呉智英 2010年 双葉社 文化系の評論家の呉さんの言葉に関してのエッセイ。特に本書を通じてテーマがあるわけではありませんが、日本語の使われ方に関して知見が深まることでしょう。

「佐藤可士和の対話ノート」 佐藤可士和 

「佐藤可士和の対話ノート」 佐藤可士和 2021年 誠文堂新光社 佐藤可士和と現在クリエーター20名による対談集。これからのアートや人間の目指す方向を模索している様子がうかがえます。それぞれの方が自分の領域ではAIに引けを取らないものでああるという自…

「大人のための絵本の本」岡田ミユ

「大人のための絵本の本」岡田ミユ 2009年 エンターブレイン 昔からある人気の絵本を100冊イラストとともに紹介する本。なつかしいものや初見のものもあり、大人になっても改めて絵本をみてみたい気持ちになります。

「佐藤可士和の対話ノート」 佐藤可士和

「佐藤可士和の対話ノート」 佐藤可士和 2021年 誠文堂新光社 佐藤可士和と現在クリエーター20名による対談集。これからのアートや人間の目指す方向を模索している様子がうかがえます。それぞれの方が自分の領域ではAIに引けを取らないものでああるという自…

「起業の科学」 田所 雅之

「起業の科学」 田所 雅之 2017年 日系BP 起業系コンサルの田所さんの指南書。2017年当時のスタートアップに関しての入門書となります。スタートアップとスモールビジネスの違いなど出来るだけ理論体系を作り上げたうえに、図表もふんだんに使われているので…

「大衆の反逆」オルテガ・イ・ガセット

「大衆の反逆」オルテガ・イ・ガセット (佐々木孝 訳)2020年 岩波書店 2020年の出版ですが、もともとの書籍は1930年に出版された本となります。そのため、歴史書という考え方で接するのが良いかと思います。当時の帝国主義、欧州上位主義、貴族主義など、…

「デーブスペクターのTOKYO裁判」デーブスペクター

「デーブスペクターのTOKYO裁判」デーブスペクター1989年 文藝春秋 今やダジャレを言う外国人というイメージのデーブスペクターさんが当時の大きな話題や影響力を持った方々へ行ったインタビュー集。歴史的な事件の当事者の小野田實郎、佐川一政、ARシディキ…