inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

「教養論ノート」 浅羽通明

「教養論ノート」 浅羽通明 2000年 幻冬舎

現代にいいて教養とは何なのかと改めて考える本。学者や文化人は狭い領域で深く研究しているがために、他社への影響力は無くなっていること。けれども自分に権威があると思っている為に、教養を強要する姿勢がさらに他社への理解を得られないことなど。2000年の時点で学問の本質をされていることを疑っています。この本のテーマは、個人にとって意味のない学問は、その個人にとっては教養にはならないということ。インターネット時代の2020年にはさらにその傾向が強くなっていると感じます。何のために学ぶのか、そもそもほとんどの活動が主義ではなく趣味ではないのか、内省を促す良書です。