inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

「タテ社会の人間関係」 中根千枝 1966年 講談社

50年以上前の本なのですが、いまだに日本に根付いているタテ社会の人間関係に関して考察しています。日本の社会が進化していないからなのでしょうか、今読んでもそのまま納得出来る内容となっています。「場」を強調し「資格」はそれほど重視されない、ムラ社会的な構図が理解出来ると思います。これをどう変えていくかといった時代でもないのでそのようなアプローチはありませんが、まず日本社会の理解の為に導入本として未だに価値はあります。