「愛は脳を活性化する」
「愛は脳を活性化する」 松本 元 1996年 岩浪書店
題名からエロチシズムを感じた人は残念。
ガチガチの理系の脳科学の本となります。
とくに序盤は、脳科学とAI実装の理論となるので、ここで読むのをやめてしまう気持ちも出てきます。 ここらへんは96年頃の最新理論と割り切って流し読みが推奨です。
そして、第3章に入ってところで、脳科学の説明と事例になります。
人間関係の多くの障害となる「人はなぜ分かり合えないのか?」ここを理解するだけでも本書は大いに有意義です。
「脳化学の本質である個人個人の脳の情報回路は同じではない」ということを再認識します。
そして言葉は違えど、スティーブン・コビーの名著「7つの習慣」の根幹となるインサイドアウトの概念にも触れています。 本書では表現は違いますが、内容はほぼ同じ。 同じことについてもどう強調して論を進めるか、それをどのようにプレゼンするかで本の販売冊数の差がこれほどでるのかという別の側面も感じられるでしょう。