inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「ベンチの足」 佐藤雅彦

「ベンチの足」 佐藤雅彦 2021年 暮しの手帖社 日本を代表するクリエイターの佐藤雅彦さんが、暮らしの手帖に連載していたコラムの書籍化。読むピタゴラスイッチといった感じのいろんな角度からの視点をもらえるエッセイ集となっています。佐藤雅彦ファン必…

「ベイルート1982年 夏」 重信房子

「ベイルート1982年 夏」 重信房子 1984年 話の特集 重信房子さんが逮捕される前の著作なので、日本赤軍の活動報告として出版された本。ベイルートでの武力弾圧を臨場感あふれる文章でつづってあります。2022年現在のウクライナでの戦争と重ねてみると、この…

「図解で分かるカーボンリサイクル」

「図解で分かるカーボンリサイクル」一般財団法人 エネルギー総合工学研究所 2020年 技術評論社技術評論社なだけあって、表紙は軽い感じなのに中身はデータや専門用語が満載の読み応えのある本。中高生などのライトユーザーは手を出さない方が良いでしょう。…

「中国名言集」 井波律子

「中国名言集」 井波律子 2017年 岩浪書店 一日一言の形式で中国の故事成語を解説する本。有名なものもあり、聞いたことも無いものもありますが、人格形成には役に立つ一冊。中国の古典に触れるといつも思うことが、こんなに昔の思想でも現代に通じるものが…

「いま君に伝えたいお金の話」 村上 世彰

「いま君に伝えたいお金の話」 村上 世彰 2018年 幻冬舎 日本を代表するハゲタカファンドの村上さんのお金に関する考え方を中高生向けに書いた本。あれだけ強欲に仕事をした人がどのような論を展開するのか楽しみにしていましたが、内容的には財を成した人が…

「革命の季節」 重信房子 

「革命の季節」 重信房子 2012年 幻冬舎 日本赤軍の重信房子さんが獄中から発信した本。日本赤軍の活動のなかで最も有名なリッダ闘争を中心としてその当時の出来事や思いがつづられています。ただ、現在の立ち位置や思想に関しては特に言及が無いので後半は…

「りんごの木の下であなたを産もうと決めた」 重信房子

「りんごの木の下であなたを産もうと決めた」 重信房子 2001年 幻冬舎 日本赤軍の重信房子さんが逮捕直後にそれまで無国籍であった娘のメイさんの国籍取得にむけた上申書をまとめた本。時系列や構成はバラバラなのですが、非常に臨場感のある文章となってお…

「船体解剖図」 中村辰美

「船体解剖図」 中村辰美 2021年 ワニブックス 手書き風の素敵な解剖図と詳細な説明文でそれぞれの船を紹介する本。船マニアはもちろんのこと、船のことを知らない人も新しい発見があるでしょう。

「鯖江の眼鏡」 福井県眼鏡協会

「鯖江の眼鏡」 福井県眼鏡協会 2021年 三省堂 世界に誇る鯖江の眼鏡産業の成り立ちと現在の写真集。なぜか異様な熱意を持った個人がいて鯖江に眼鏡産業を興した経緯は、不思議と言えば不思議。要は理由などなく、ただの偶然であったという歴史に興味がわき…

「秘密」 重信メイ 

「秘密」 重信メイ 2002年 講談社 日本赤軍の重信房子さんの娘のメイさんの生涯の履歴。子供の目線からの重信房子さんの生き方を読み取ることが出来ます。この方のような壮絶な人生を送らなければいけなかった人も日本人にはほとんどいませんので、世界にお…

「スポーツの仕事ってこんなにある」

「スポーツの仕事ってこんなにある」 2022年 ベースボールマガジン社 日本のスポーツビジネスの裏方のかた4名のそれぞれの仕事に関してのお話。プロスポーツの世界では、選手やコーチが表に出てくるのでその方々の影響ばかり考えてしまいますが、実際にはそ…

「アラブの春の正体」 重信メイ

「アラブの春の正体」 重信メイ 2012年 角川書店 その出生から特徴的な生き方を運命づけられたアラブ世界に強いジャーナリスト 重信メイさんの著作。日本人は情報も体験も少ないためなかなかアラブ世界を理解することは難しいので、時にこのような書籍で情報…

「これが答えだ」宮台真司

「これが答えだ」宮台真司 1998年 明日香新書 社会学者・宮台真司さんの若い時の著作。一問一答形式をとっておりその当時の世相を反映したブルセラ、オウム真理教、酒鬼薔薇あたりがキーワードとして散らばっています。とはいえ、議論の主軸は答えのない社会…

「僕の献立」 麻生 要一郎 2020年 光文社 仕出しお弁当屋さんなのでしょうか、麻生さんという方の料理レシピ本です。 ただし、一番の読みどころは麻生さんの半生をつづった部分であり、その次には麻生さんの交友関係の中でのおしゃべりとなります。 非常に興…

「芸術起業論」 村上隆

「芸術起業論」 村上隆 2006年 幻冬舎 つねづねアートや芸術の基本的な価値はゼロだとおもっていました。この本を読むとやはりそのようで、日本で考えられているような精神的な高尚さや極限の技術などは、欧米のアートの文脈では無価値であると村上さんは言…

「洗脳原論」 苫米地 英人

「洗脳原論」 苫米地 英人 2000年 春秋社 主に犯罪や宗教的洗脳の実際やその脱洗脳に関しての本。実体験に基づく経験値とくにオウム真理教がらみの案件を中心においています。この本では、犯罪に近い思想教育=洗脳とおいているので、すべての教育はある種の…