inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

「芸術起業論」 村上隆

「芸術起業論」 村上隆 2006年 幻冬舎

つねづねアートや芸術の基本的な価値はゼロだとおもっていました。この本を読むとやはりそのようで、日本で考えられているような精神的な高尚さや極限の技術などは、欧米のアートの文脈では無価値であると村上さんは言い切っています。そのような世界のアートの環境の中でいかに芸術家として認められたのかがよく分かります。芸術を志す人は必読の一冊と言えます。