inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

「学校と工場」 猪木武徳

「学校と工場」 猪木武徳 1996年 読売新聞社

幕末の教育環境から入り、明治・昭和にかけての学校の発祥とその時代に必要とされた役割を前半部分では解説しています。あらためて、学校とはそもそも政府が望む国民を作るための職業訓練校であると認識しました。今は、義務教育から高校に至るくらいまでは、その意味合いが忘れられていると思います。

後半部は、主に製造事業の工場労働に関しての解説となっています。

教育と労働を考える上での歴史書として一読の価値ありです。