inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

「生涯投資家」 村上世彰

「生涯投資家」 村上世彰 2017年 文藝春秋

200年代初めに日本の既得権益に挑戦した村上ファンドの村上さんのほぼ自叙伝。すべての要素に自分を美化しているような部分がうっすら見えるので、内容をうのみには出来ません。

興味深かったのはファンドを立ち上げる時、多くの投資家に気に入られるために毎晩の接待を無理やり行い資金をかき集めるといったことを、自分の頑張ったことのように書いています。

俯瞰してみると、このような無理な資金調達と利益獲得へのプレッシャーの一番コアな部分が書いていないので、やや物足りない印象。