inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

「発想力」大前研一

「発想力」大前研一 2018年 小学館

ビジネスの古典的名著「企業参謀」の著者が2018年周辺の事情を含めてビジネスアイデアの出し方や思考するにあたっての方法論を展開した本。

事例は他の書作でも引用しているものもあるので、大前氏の著作をいくつか読んだことがある人には軽く読み進められると思います。

11の基本と4の応用という枠組みで紹介していますが、それぞれは他のビジネス書でもいられるようなポイントも多々あります。

一般的なビジネス書との大きな違いは、事例の多くの部分が大前氏の実際の活動から引用されているために説得力があることでしょうか。

私の中では、項目11の構想に定義されている「構想>ビジョン>戦略>事業計画」のレイヤー表現に感銘を受けました。ビジョンの上に構想を設けることにより、より大きな視座でのビジネスを妄想するということが出来るか否か。つまりは、個人の生きざまの問題になります。