inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「複雑系」を超えて―システムを永久進化させる9つの法則  ケヴィン ケリー

「複雑系」を超えて―システムを永久進化させる9つの法則 ケヴィン ケリー 1999年 アスキー 一時流行ったカオス理論を念頭に置いて、その後の世界を俯瞰して推論した本。 AI,ネット、分散系などがキーワードとなります。 2022年の今見るとあたっていることも…

「学び直しの現象学」 岩崎 久志

「学び直しの現象学」 岩崎 久志 2020年 岩浪書店 現象学という聞きなれない学問の説明が前半。後半は、社会人になってから大学や大学院で学びなおした方々へのインタビューを紹介しながら、現象学の実施を解説している本。 現象学というと難しいですが、イ…

「宅配が無くなる日」 松岡 真宏

「宅配が無くなる日」 松岡 真宏 2017年 日本経済新聞社 タイトルがややミスリードしていますが、宅配ではなく宅配の最後のラストワンマイルの課題に焦点を当てています。 ネットとスマホの普及により、人々が時間と空間の束縛から逃れた現在の流通革命にお…

「給料低いのぜーんぶ日銀のせい 」高橋洋一

「給料低いのぜーんぶ日銀のせい 」高橋洋一 2021年 ワニブックスPLUS新書 マクロ経済の大家、高橋洋一さんの本。日銀の行っていることや日本のマクロ経済の基礎を学べます。新聞やテレビしか情報ソースが無い人は、このような本で勉強しましょう。

「農的暮らしをはじめる本」 榊田 みどり

「農的暮らしをはじめる本」 榊田 みどり 2022年 農山漁村文化協会 神奈川県秦野市の事例を踏まえながら、農業に新しく参画することをお勧めした本。郊外を中心とした高齢化問題による農業従事者の減少が日本の大きな課題でもあり、しかしながら農業ではほと…

「小説 会計監査」 細野 康弘

「小説 会計監査」 細野 康弘 2007年 東陽経済新聞社 著者の細野さんは、もと会計監査人だそうで、そのためか内容はかなり専門的になっていると思います。ただし、章ごとの事例がどこかに合ったような事件の焼き直しなのであまり勉強にはなりません。また、…

「メディアモンスター 誰が黒川紀章を殺したのか?」 曲沼 美恵

「メディアモンスター 誰が黒川紀章を殺したのか?」 曲沼 美恵 2015年 草思社 日本の高度成長期を代表する建築家の黒川紀章さんの人生・足跡を記したある意味歴史書。 この時代の有名人にありがちな職業や実績も言ったもの勝ち、PR成功したもの勝ちという…

「タテ社会の人間関係」 中根千枝 1966年 講談社 50年以上前の本なのですが、いまだに日本に根付いているタテ社会の人間関係に関して考察しています。日本の社会が進化していないからなのでしょうか、今読んでもそのまま納得出来る内容となっています。「場…

「日本を創った12人」 堺屋太一

「日本を創った12人」 堺屋太一 2006年 PHP研究所 もと官僚だったのですね、WIKIのプロフィールを見てあらためて知りました。後年の活躍しか知らなかったので評論家・小説家のイメージでした。その堺屋太一さんの日本文化論。 古代から昭和までの期間に…

「物理学者のすごい思考法」 橋本幸士

「物理学者のすごい思考法」 橋本幸士 2021年 集英社理論物理学者は日本に1万人いるらしいです。たまたま私の周りには理論物理学者はいませんが、比較的理系に造詣が深いので、面白く読めました。物理学と日常のはざまにただよう思考をエッセイ化した本。理…

「中国製造2025の衝撃」 遠藤 誉

「中国製造2025の衝撃」 遠藤 誉 2019年 PHP出版 2000年の経済開放から世界の工場になった中国の今後の野望を教えてくれる本。人口、資本を大量に持った大国が次に目指すのはもちろん世界制覇ですが、その戦略が良く分かります。今後20年30年たった後の…

「アフターデジタル」 藤井 保文 

「アフターデジタル」 藤井 保文 2019年 日経BP インターネットが普及して様々なサービスがデジタル化している世の中で今後どのように進むのかを示した本。OMOの説明と主に中国で展開されているアタラシイデジタルサービスが良く分かります。今後、20年先に…

「失敗図鑑」 大野正人

「失敗図鑑」 大野正人 2018年 文嚮社 世界の偉人23名の業績解説に加えて、その方のやってしまった失敗にフォーカスして、別の側面も紹介した本。業績のダイジェストも読みやすく、失敗の部分も大いに共感や勉強になるものがそろっています。簡単に読める本…

「日本の論点2021-2022」 大前 研一 

「日本の論点2021-2022」 大前 研一 2020年 プレジデント社 毎年出される大前研一さんの日本経済の解説書。定点観測の為には必読の一冊となりますが、今回の内容は、ほとんどがコロナに関しての動向や読み取りになっている為、あまり参考にはならないかもし…

「インターネットの次に来るもの」 ケビン・ケリー 

「インターネットの次に来るもの」 ケビン・ケリー 2016年 NHK出版 サイバー関係の論客との紹介されているケビン・ケリーさんの著作。インターネットに付随したテクノロジーの進化とそれが今後どのようなものになっていくのかを12の章で述べた本。ぼやっとし…

「生涯投資家」 村上世彰

「生涯投資家」 村上世彰 2017年 文藝春秋 200年代初めに日本の既得権益に挑戦した村上ファンドの村上さんのほぼ自叙伝。すべての要素に自分を美化しているような部分がうっすら見えるので、内容をうのみには出来ません。 興味深かったのはファンドを立ち上…