inahachiの書評

日々読んだ書籍の短評となります

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「民族問題」 佐藤優 

「民族問題」 佐藤優 2017年 文春新書 元外務省分析官の佐藤優さんの著書。外交、政治とくにロシア関係には非常に強い方です。日本にも沖縄やアイヌなどの民族問題は若干ありますが、本土に住んでいるほとんどの日本人にとってはなかなか理解しがたいテーマ…

下を向いて生きよう」安田佳生

「下を向いて生きよう」安田佳生 2007年サンマーク出版 ワイキューブなる会社でコンサルティングをしているようです。こんな人にコンダルティングをされると会社が暗くなってしまいませんかねといった感想。 タイトルを狙ってつけて失敗したのか、本当にこの…

「目からうろこのコーチング」 播摩早苗

「目からうろこのコーチング」 播摩早苗 2004年 PHP研究所 ビジネスの参考になればと思い手に取りました。内容としては、「相手の話とよく聞いて、導くように指導する」といったかんじでしょうか。まあ、コーチングというタイトルから想起されるものであり特…

「京セラ 悪の経営術」滝本忠夫 1999年

「京セラ 悪の経営術」滝本忠夫 1999年 イーストプレス 京セラの新規事業所に転職して数年後に退職した方の暴露本。実名・実話と筆者は言っておりますが、あくまで筆者にとっての京セラの一部所の話であると割り切っておかないといけません。個人に対しての…

「対話 人間の建設」 岡 潔、小林秀雄 1965年 新潮社

「対話 人間の建設」 岡 潔、小林秀雄 1965年 新潮社 数学者の岡潔と文芸評論家の小林秀雄の対談。 この当時は、数学者と文芸評論家の対談が本になったりして時代なのですね。 現代では、文芸評論家が何かメディアで発言して注目を集めることなど見かけない…

「反逆する風景」辺見庸 1997年 

「反逆する風景」辺見庸 1997年 講談社 ノンフィクションが有名な日本のジャーナリスト辺見庸さんの脂の乗り切った頃の作品。 1990年台当時は、世界の各地に行くこと自体が危険を伴う行為であり、その意味では文明の冒険家と言ったところでしょうか。 今は、…

「発想力」大前研一

「発想力」大前研一 2018年 小学館 ビジネスの古典的名著「企業参謀」の著者が2018年周辺の事情を含めてビジネスアイデアの出し方や思考するにあたっての方法論を展開した本。 事例は他の書作でも引用しているものもあるので、大前氏の著作をいくつか読んだ…

「成毛流 接待の教科書」成毛眞

「成毛流 接待の教科書」成毛眞 2018年 祥伝社 1986年から2000年まで、ベンチャー企業だった日本マイクロソフトにて世界に名だたる企業になる過程を作った成毛さんの接待に関する考え方が分かる本。 ただし、記載されている事例などは、バブル期の世界一を目…

「40歳を過ぎたら、定時に帰りなさい」成毛眞

「40歳を過ぎたら、定時に帰りなさい」成毛眞 2016年 PHPビジネス新書 日本のビジネス界においての自由人代表のような方。すでにセミリタイアして自分のこころの欲することに従って生活しているようです。 内容にほとんどは、成功者目線での趣味の押し付けと…

「愛は脳を活性化する」

「愛は脳を活性化する」 松本 元 1996年 岩浪書店 題名からエロチシズムを感じた人は残念。 ガチガチの理系の脳科学の本となります。 とくに序盤は、脳科学とAI実装の理論となるので、ここで読むのをやめてしまう気持ちも出てきます。 ここらへんは96年頃の…

<世相>現代の奴隷

奴隷を長期に有効活用するには、奴隷が奴隷であると認識させないことが重要。 それぞれの社会構造でヒエラルキーの上位が支配者でそれ以外は奴隷であると認識することが、奴隷であることからの脱却に繋がります。 ヒエラルキーの上位者は、資本主義社会であ…

<世相>企業と人件費

未だに日本の企業のほとんどは、人件費をコストと考えています。 会計の計算上はコストなのでしょうが、人がいないと事業も成り立たないという原則を理解すれば、人件費は投資と考えるべきだと思います。 投資と考えると、働く方はより厳しい環境に置かれて…

<世相>安宅和人

世の中がDXやAIだと浮かれているときに既に先に進んだ思想を持っていて流石。 安宅氏いわく、「DXでは遅すぎて間に合わない。既存のものを変化させるのではなく、理想を実現できる思想を込めた箱を作り、そこが育ったら移住する考え方でないと間に合わない。…